マーケティングの世界は奥が深いですし、キリがありません。かつ、、
「やってみないとわからない」という世界でもあります。
その時々、時代時代の消費者層にどんなフレーズ・キャッチコピーが響くは、試してみないとわからないのです。
力尽きて断念した(そこで撤退した)人、あと少しあと少しと頑張って、大成功した人、、
まさに人生のドラマそのもののようにビジネスやマーケティングにおいても壮大なドラマが日々起こっているのだと思います。
さて、今回は3つの例を取り上げてみます。ヒントになれば幸いです。
元銀行員で定年退職後にコンサル・ネットビジネスで起業しました。
専業主婦のお小遣いを2倍にする方法をご提案しています。
【結論】
・自分の経験・スキル・ノウハウなどをコンテンツとして商品化する時には、ターゲットと【切り口】が大事です。
・ネーミング的なもの ≒ キーワード・キャッチコピーも重要。
・試行錯誤しながら、テストしながら、作りあげていくこともあらかじめ認識しておいてください。
\ 40代専業主婦のお小遣いを2倍にする方法 /
⇒ ワーママドリーム
盲目のホームレスの話
アメリカで映画化された話ですからご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
Youtube動画を見ているなら、広告として視聴したこともある人がいるのでは、と思います。
私もショートムービー的なYoutubeの動画公告で知った話です。
・人々が行き交う街中の歩道脇に、盲目のホームレスが座っていました。横にはプラカードがあります。
・そこに書かれている文字は「私は目が見えません。お金を恵んでください」と書いてあります。
・目の前の小銭入れ(空き缶のようなもの)には、お金が入っていません。
そこにとある女性が近づいてきて、プラカードの文言を書き換えます。
すると、次から次へと道行く人がお金を投げ入れてくれるようになったのです。ホームレスは何が起こったのかわからない、という映像でした。
女性が書き換えた文字(文言)は、次のように書かれていたそうです。
「今日は、なんて素晴らしい日」
「でも、私はそれを見ることができません」
同じ意味の言葉を、違う言葉に変えただけで、たくさんの人々の感情が揺さぶられた、という話です。
【ここでのポイント】
・言葉一つで、感情が揺さぶられるメッセージになることもある。
・実際、ネットの世界での広告でも同じ商品でも、AパターンのキャッチコピーとBパターンのキャッチコピーでは、反応がまったく違うというこも起こります。
・やりながら、検証していくしか「この場合の正解」は、わかりません。
若者(高校生)に舵をきった商品
スプラッシュマリン、何の意味かわかりますか?
SEA BREEZE(R)と言えばわかるのでは?
そうですね、下画像の制汗デオドラントウォーターの香りの1つの種類がスプラッシュマリンです。
(単に私がこのスプラッシュマリンを使っているという理由だけの選択です)
このSEA BREEZE(R)は、もともとは一般の制汗剤として発売されましたが、あまり売れなかったのです。
そこからの方向転換です。ターゲットを「汗」が似合う若者、高校生向けの制汗剤として売り出しました。
もう、説明するまでもありませんね。
爆発的に売れたのです。商品名も中身の成分もまったく一緒なのに、です。
【ここでのポイント】
・ターゲットを変えたことで、売り方を変えたことで、爆発的に売れるようになった商品の事例。
・いろんな切り口を考えてみることの重要性にも気づきます。
・漠然としたイメージよりも、ピンポイントのターゲットに絞ることは大事なのかも知れません。
※ 中高年のおじさんが若者向きの制汗剤を使っていることには目をつぶってください。
ネーミングの成功
ネーミング次第で、まったく売れなかった商品が爆発的に売れた、という例はたくさん存在します。
2つ、3つの事例をひょっとしたらご存知かも知れませんね。
【事例1】抗菌防臭靴下
・フレッシュライフ(3億円規模の売上)⇒ 通勤快足(通勤快速の電車に掛けたもの)約45億円の売上
【事例2】持ち運びできる煎茶
・缶煎茶 ⇒ お~い、お茶 ※ どのくらい売れたかは言うまでもないですね。
【事例3】高級ティッシュ
・モイスチャーティッシュ ⇒ 鼻セレブ(売上4倍規模に)
会社のその後の運命をも変えてしまうくらいの影響になることもある、という顕著な例だと思います。
もう1つ、ついでの話ですが、、
ヤクルトのブランド商品に「タフマン」というのがあります。タフガイの「タフ」に、男性の「マン」です。
スーパーマン、ウルトラマン、エイトマン、パーマン、アンパンマン・・・の「マン」です。
アメリカ映画には「ガンマン」というのもありますね。
この「タフマン」は、もともとは中小の飲料メーカーが商標登録してネーミングの権利を持っていました。
そこにヤクルトが「タフマン」の権利を譲って欲しいとの話があり、その交換条件として ⇒ その中小の飲料メーカーはタフマン「その飲料を自分たちに作らせて欲しい」との要請をして、今でもタフマンを製造してヤクルトに納める、という大きなビジネスチャンスにつながっているのです。
【ここでのポイント】
・ネーミングは大事です、という話です。
・アイデア、切り口次第で売れたり、売りなかったもする。
・コラボというか、他社や周囲との連携で意外な商品・サービスも誕生する可能性もあるので、アンテナを敏感にしておくことも大事です。
まとめ
誰に、どんな商品を、どんな形でマーケティングして、どう売るか、というのはいうまでもなく大事です。
最初の想定どおりの進め方で、順調に売れる場合もあれば、、
思ったほどは売れない場合もあります。
でも、売り方が本当に大きな要因を占めることは間違いありません。
アップルのiPodが登場した時に、、
当時、世界を席巻していたのはソニーのウォークマンでした。
ウォークマンが性能・機能・技術力を訴えていたのに対して、iPodは「1,000曲をポケットに」的な感じで売り方やデザインや使い方などを戦略的にアピールしたのでした。
結果、世界的に売れた(勝った)のがiPodであったことは間違いありません。ただし、、
※ ただし、最終的に最近は、iPodは生産打ち切りとなりました。一方のウォークマンは今だに多くのラインナップを揃えています。(どう考えるかはあなた次第です)
【まとめ】
・ターゲット、売り方、商品・サービスのコンセプトは本当に大事です。
・すべてを総合的にマーケティングとして考えて、仕組みを構築する必要があります。
・ベルソナを尖らせるのと同じように、自分も尖ることが重要。
ここまでありがとうございました。
【追伸】
スポンサードリンク